斗破苍穹（闘破蒼穹）1期
2017年1月、全12話
制作会社 福煦影视、小説原作（原作者：天蚕土豆）
bilibiliレビュー3.6 騰訊レビュー7.6
あらすじ
天才少年蕭炎は、一族でも空前絶後の修練記録を打ち立てた。その後突然無能の人となり、様々な挫折を味わった。絶望に打ちひしがれていた時、一筋の魂が蕭炎の指輪から現れ、新しい道が開かれた。苦しい修行を経て、栄光への物語が始まる。
原作は中国のある年代の人は中高生の時にみんな読んでいたというほど人気のウェブ小説。中国で一番人気といっても誇張ではない作品のアニメです。
第1話感想
めちゃくちゃコメントが多い。しかもレビューの点数が低い事に言及するものばかり。
中国語学習者はコメント付きで見ると様々な罵倒語が覚えられそう。
ヒロイン達に対して「誰だこのおばさん？」とのコメント多数。別にそこまでおばさんじゃないと思うんだけどな（この時はそう思っていた）
25分のアニメで本編18分。残りは謎のちびキャラの小劇場が始まって？？？？（点数低いのはこの小劇場のせいだと思っていた）
コメントの罵倒といい、先行きが不安になる。
エンディング曲は癒し
https://www.bilibili.com/video/BV13s411Y78T
2017年1月の3Dアニメだと思えばそんなに出来は悪くない
原作の事を1ミリも知らずに見てもキャラクターの立場や動機が明確で、人間関係もわかりやすく、意味不明な部分がないので見やすい作品。
ただ、コメントの原作ではこうとか、コミカライズではこうとか、ヒロインはこうとか見ていると原作ファンの悲しみが伝わってくる。
小劇場に対して「本編」というコメントは日本と同じだなと思って笑ってみていたけれども、段々小劇場の方が楽しみになっていく謎。すっごく面白いわけじゃないんだけど悪くもなかった小劇場。ごめんな。
なお、小劇場単体での評価は6.4。
ヒロインが怖い。
段々物語が進んでいくと「もしかしてこれは可愛いヒロイン達を楽しむ物語なのでは？」と思い始め、ヒロイン達の微妙に可愛くない3Dモデルに何とも言えない気分になった。
特に正ヒロインのアップがきつい。不気味。邪神モッコスが50％くらい入った顔をしている。しかも、正ヒロインの性格がアニメの改変のためなのか少々ヤンデレ気味になっていて見た目も相まってただただ怖い。
あと、女性キャラが少々おばさんっぽいのは顔のことよりも胸の位置が低いことが一番の原因。つまりは体型がおばさんになってしまっている。
エンディングはヒロイン目線の歌詞の様なのだけれど、だんだんやばいヤンデレの歌のように感じるようになってしまった。でも好き。
金返せ！
最終話を見ていて多かったコメント。実はbilibiliで見るためには大会員になるか2話～12話のパックを別途10元（約160円、感覚的には数百円）払わなくてはいけない。
1話の時点ではまさかずっと同じテンションのまま微妙な感じで安定して最終話まで進むとは思わなかったからだろう。
基本的に3Dアニメは2Dと違って話ごとの品質にばらつきはなく、出来の悪い作品ほどなんとなくテンションが下がっていく傾向がある。
総評
原作人気が高かったためにレビューは不当に低いけれども、アニメの出来もそんなにいいとは言えない微妙な作品。日本でなら空気アニメ呼ばわりされるタイプ。
クソゲーで例えるならがっかりゲーのような感じで、超人気作のアニメ化でなければbilibiliで3.6という低いレビューにならなかったと考えられる。私個人の感覚では5～6点くらいが妥当だと思う。
モデリングなどに関しては女性キャラは2点なんだけれども、おっさんたちは表情豊かでいい感じだったので3点にしました。破綻もなかったので、出来自体は良かったと思う。キャラデザはあまり3Dに映えるデザインではなかった。
おまけに実写版の評価も低い。主演の俳優などは良かったようなんだけれども、ほぼアニメと同じ理由で評価が低い。CGの安っぽい作りもいけなかったよう。
そんな評価の低いドラマは「蒼穹の剣」という名前で日本語版が存在するらしい。何故いつも日本ではわざわざ評価の低いドラマを買うんだろうね。
主な登場人物
萧炎（蕭炎）
配音：刘三木（劉三木）
主人公。蕭家の三男。一族不世出の天才であったが、三年前突然闘気を失ってしまい無能の人となる。三年間親兄弟以外の一族から色々嫌味言われ続けて忍耐力と知恵がついたらしい（アニメではあっさり流された）
コミカライズは上手く処理をしていて、熱血漢で人の良さもあって好感の持てる主人公。アニメと漫画でかなり見た目が違う。ついでに2期以降とも違う。*1
いかにも俺TUEEEE系の主人公といった感じなので、日本人にもなじみやすい人物像ではある。ただ、いわゆる”嫁”はたくさんいるのにアニメ1期の範囲で年齢の近い男友達が一人もいないのはとても気になった。
萧薰儿[古薰儿]（蕭薫児[古薫児]）
配音：陈奕雯（陳奕雯）
ヒロイン。正妻。蕭炎の幼馴染。古族の令嬢。「お兄ちゃん」と呼んでいるが蕭炎と血の繋がりはない。クールな性格をしているけれど人に対しての優しさは失っておらず、善良である。
アニメの3Dモデルが邪神モッコス50％入りで不気味な感じになってしまった可哀想なヒロイン。声はめちゃくちゃ可愛い。ただ、蕭炎より年上に見える。
ちょいちょいヤンデレ的な雰囲気を漂わせていて、他の女の存在を許すとは到底思えないのだが……
アニメ2期以降にはまだ出てきていないらしく、アニメの邪神のような姿とコミカライズの美女が百度画像検索結果に出て辛い。その目で確かめて欲しい。
参考萧薰儿の百度画像検索の結果
药老[药尘]（薬老[薬塵]）
配音：黑石稔（黒石稔）
指輪に住んでいる謎の魂。三年前に蕭炎が闘気を失ってしまった原因。蕭炎の師となり色々教えを授けてくれる。魂なのでふわふわ浮いている。
コミカライズでは青年の姿をしており、アニメの姿に？？となっている人がいたけれども、原作でも青年ではないよう。髪は白髪ではなく元々白いため老けて見えるけれど、そんなに年寄りでもないらしい。
纳兰嫣然（納蘭嫣然）
配音：鬼月
蕭炎とは母親のお腹にいるときからの許嫁（指腹為婚）。物語は納蘭嫣然からの婚約解消の申し出から始まる。
設定から察するに蕭炎と同い年なのだろうけれども、どう見ても3～5歳年上に見える。3期で再登場したので画像検索では3期の姿で上書きされている。
コミカライズとアニメ1期と3期でデザインが全然違う。*2ただ、どのデザインでも傲慢だが意志の強いお嬢様らしさは出ている。
小医仙
配音：醋醋
魔獣がいっぱいる山の中で知り合った医者の少女。髪型はとても可愛い。3Dモデルもじっくり見なければ可愛い。
雅妃
配音：祝俊
オークションの司会（？）のお姉さん。賢くできる女。蕭炎には好感を持って接してくれている。セクシー系のキャラクターは結構いい感じだと思っていたけど、よく見るとやっぱり顔怖い。
萧战（蕭戦）
配音：王宇航
蕭炎の父親。蕭一族の族長。息子が闘気を失いすっかりダメになっていた三年の間、変わらずに可愛がってくれた良いお父さん。
出番は少ないんだけれども、すごく素直に息子を可愛がるところ等は日本と父と子の関係が違うので印象に残りました。
ついでに蕭炎には兄が二人いるようで、兄二人との仲も良好らしい。お兄ちゃんアニメに出てた？？？
同人などについて
コミカライズの方でのイラストなどは見かける。
ところで気づいた人もいると思うけども大主宰と原作者は同じである。
もう少しアニメ化などに口出しした方がいいんじゃないかな……
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おまけ
これ2期の特別編の予告映像。同じ2017年なのに全然違う。主人公の顔も違う。モテそう。※制作会社が変わったからです。
https://www.bilibili.com/video/BV1dx411G795
もう一人のヒロイン（二人目の妻）女王すごく見た目好き。地域制限で見られないのでどんな娘なのか分からない……。そして、どうやってあの正妻を説得したのか知りたい。
