『もう晋江では“BLは”読まない』中国のBL愛好家たち
まずは、前提となる知識を書きます。このことを知らないと見当違いな感想を持ってしまうので、絶対に読んでください。
前提①晋江文学城とは
女性読者向けに特化した小説投稿サイトで、日本ではBL小説の投稿サイトのように思われているようですが、実際のところは男女の恋愛ものや、百合小説、恋愛なし、二次創作小説など、読者を女性として想定したものであれば何でもOKな小説サイトです。

※青+青紫が全体の数字で、青紫はBL。
これは以前の記事で使った2022年までの数字です。見て分かる通り多い時でもBLの割合は30~35%程度でした。
前提②起点中文とは
現在の中国では最大の小説投稿サイトで、男性読者向け小説が多い小説投稿サイトです(姉妹サイトに女性読者向けもある)晋江文学城よりも前から存在し、老舗なので昔から女性の読者や作者もいて、男性向け特化というわけでもないです。
他にも、縦横、掌閲、17K、最近では番茄などの小説サイトもある。この中で悪い意味での「なろう」っぽいのは17Kかな?
前提③そもそも何であれエロは捕まる
中国の規制ではそもそもエロは何であれ禁止(ただし、どこまで禁止なのかはその時による)なので、BLだからといって特に強く禁止になっているわけではありません。ネット上の小説では規制はやや緩めで、紙の本として出版される場合はこの程度の表現でもダメなのかというくらい厳しく規制が入ります。これはジャンル関係なく同じです。
実は男性向けの方は女性向けよりもずっと前に強めの規制が入り*1、近年の作品では性描写は一切禁止に近い状態で、棒人間のアスキーアート(_| ̄|○<こういうの)で性描写を表現した作品が登場したとき、「何というチャレンジャー!」「あいつやりやがったな!」と読者が中学生のようにはしゃぐということがあったのですが、やっぱりこれでも怒られたよう。そのため、中国の男性向け小説の愛好者からは「(男性向けと比べたら多少のエロが許されてきた)女性向けは無法地帯」と言われていたりしています。
以上ここまでが最低限知っておくべき前提条件です。ちゃんと読んでね!
ここからが本題です。何故、「もう、晋江では“BLは”読まない」という中国のBL愛好家が出てきたのか、そして、どこにBLを求めに行っているのかについて書きます。
*1:かなり昔の事なのでネットで調べてもあまり出てこない。海外でニュースになっていないだけで、逮捕されたのも男性の方が多いと推測される。
